バイクに乗る夢を再び・・・

2023.09.29

  • 仲間との語らい・私事

7月10日、鈴鹿サーキットで開催されたSSP(サイドスタンドプロジェクト)のイベントに参加し、サーキットをバイクで走ってきました!

⚫︎SSP(サイドスタンドプロジェクト)についてはこちら。

去年の9月、箱根の公道を走る「やるぜ!!箱根ターンパイク2022」のイベント以来、3度目のバイク走行です。

事故などで脊髄を損傷したり、片足を失うなど、いわゆる障がい者となったライダーをSSPではパラモトライダーと呼んでいます。イベントにはたくさんのパラモトライダーから参加希望がありましたが、今回運良く貴重な体験の機会をいただきました。

さて、足が不自由な障がい者がサーキットで走行するのは簡単なことではありません。そもそもバイクに跨ることも一苦労です。スタッフの方々に身体を持ち上げて(支えて)もらい乗降します。

乗車した後はビンディングでステップにブーツを固定し、太もも部分をベルトでマシンに固定して下半身を安定させます。

もちろん、サーキット走行ができるようになるためには練習が必要です。私もバランスをとるために練習を重ね、操作に慣れてきたタイミングでコースを走ることができました。

コースに出た瞬間に、すぐに昔の記憶が蘇ってきました。先導してくれた現役ライダーの寺本幸司さんの後を走っていくと、サーキットで走っていたあの頃の感覚を思い出し、自分の足が動かないことなんて忘れてしまいます。

鈴鹿サーキット、箱根ターンパイクの走行イベントから何度かバイクに乗る体験をしていますが、同じコース、同じ道でもそこに映る景色や風、匂い、気温などが違うだけで、全く違った体験になります。だからこそ、また走りたくなります。

当日は、所属しているRC30(VFR750R) Owners CLUBの仲間がスタッフとして駆けつけてくれました。

「一人で乗れてしまえばそこで完結してしまうことも、皆さんの手を借りて乗る。」

それには、できない自分への葛藤や罪悪感によって生まれた心のバリアを外し“遠慮なく頼る”ということが必要です。

そこで味わえるのは支えてくれる人への感謝の気持ちと、人と人との繋がりの素晴らしさです。

生きる活力と最高の体験をくれたSSPと、支えてくれた皆さんに感謝してこれからも大好きなバイクに乗るという夢を追い続けます!

 

今回の様子はこちらの記事でも紹介しています。ぜひご覧ください。

「障がい者の心のバリアを外す体験の場」