建築の未来を担う方たちへ ~日本大学~
2023.11.07
- 阿部建設の仕事
昨年に続き、今年も日本大学 理工学部 建築学科でバリアフリーの授業をさせていただきました。
→昨年の授業のブログはこちら。
昨年と同じ話をしていては発展性がないため、新しい話題や要素も加えた内容を!と思い、クイズを用意するなど学生が飽きないよう工夫しながら進めました。
同じコマ(90分)を2クラス、2回行ったため少し疲れましたが、zoomなどのオンラインと異なり、対面でお話しできるのはいいですね。表情もうかがえたので、話す側としては授業がしやすかったです。
講義終了後は、建築学科の学生さんならではと思う感想をたくさんいただきました。
以下、学生さんからの感想(原文ママ)
「車椅子を利用する際に人の視線が気になり、ストレスになるということや、ヘルパーさんなどとのコミュニケーションで嫌なことがあったりと様々な問題点があることが利用者本人から聞いたことでより言葉の重みが大きかった。そして、事例などでは段差がなければいいというわけでもなく、多少の段差は必要になる場合があったり、ヒューマンスケールを最小限に抑えるという設計方法があることも知れて参考になりました。」
「車椅子利用者ではないときと車椅子利用者のときの両方を経験しているからこそできる設計があるのだなと思った。普段設計の授業で自分で設計する時は、バリアフリーのために「余裕のある」設計をすればいいと思っていたが、倒れた時などもしもの時を考えると狭いからこそ壁が支えになるなど「ぴったり」もバリアフリーに繋がることを学んだ。今までの自分の中にはない考えを知れた楽しい授業だった。」
1つでも多くの学びを…と願い、精一杯お話した内容が少しでも届いていることが分かり一安心です。
最近は、家づくりを考えられている方だけでなく、学生さんからメッセージをいただくことも増えてきました。建築はもちろんですが、バリアフリーやユニバーサルデザインに興味を持ってくれたこと、障がい者について自らの意見を述べてこちらに発信してくれることがとても嬉しいです。
これからの建築を担っていく方たちの力になれるように、こういった機会を大切にしていきたいと思っています!