ほんとうのバリアフリー講義 ~日本大学~
2022.06.26
- 心のバリアフリー
日本大学で「ほんとうのバリアフリー」と題した講義をさせて頂く機会を得て、先日東京へ行ってきました。
対象は理工学部 建築学科3年生150人余りの方々です。
大学生の講義となると、新しい資料内容も加え、多岐にわたり講義資料を作り直して講義に臨みました。
建築と福祉が別々の学問として学んでいることから、社会がこれだけ高齢化社会となっていても、建築と福祉の融合が図られていないことを話しました。
また、心に秘めたバリアを外さない限り、ほんとうのバリアフリー建築が実現しないことも話させて頂きました。
私は中途で障がいを負った中途障がい者ですので、健常者と障がい者、両方の視点で物事を見ることができます。
また車いすの建築士としての仕事で、建築と福祉、どちらの仕事にも携わってきています。
そうした視点はバランス良くバリアフリーを客観的に判断することが可能となります。
バリアフリーと聞くとネガティブな印象もある中、講義後に送られてきた学生らの感想を読むと「伝わったなぁ~」と言う手応えを感じました。
準備はギリギリまで大変でしたが、報われた気持ちになりました。
講義でも話した視点や経験などを「ほんとうのバリアフリー建築」と言う本にまとめ、書いています。
ご興味があれば是非Amazonで購入して読んでみてください。
帯には「パーフェクトワールド」ドラマで車いす建築士の主人公を演じた俳優 松坂桃李さんに書いてもらいました。
→「パーフェクトワールド」ドラマ・映画・松坂桃李さん対談などを伝えるページはこちら。
来週は作業療法士を目指す学生の方々対象の講義をさせて頂きます。