名古屋北教会竣工 in 名古屋市北区  ~メリー・クリスマス!

2012.12.24

  • 阿部建設の仕事

4月から工事を進めてきた名古屋北教会。
起工式の様子はこちら。
上棟の様子はこちら。

この度竣工し、クリスマス礼拝が行われました。→先日の献堂礼拝の様子はこちら。

これからの教会は地域に開かれることが重要と考えました。
一度見れば、印象に残るデザインを採用しました。
写真では分かりにくいのですが、鳥が羽を広げたようなデザインをしています。

これは、イエス キリストの復活をイメージしています。
屋根の掛け方に特徴があり、日本初となる葺き方の屋根形状となりました

ちょうどこの時期、クリスマスツリーが玄関先を彩ります。

皆さんで飾りつけして、準備完了です!

礼拝堂はパイプオルガンを中心に扇形に椅子を配置できるようにしました

聖書や讃美歌などが読みやすくなるう、明るく、天井高の高い開放的な礼拝堂としました。
断熱、気密も最高ランク以上の性能(次世代省エネルギー基準)としました。
室内の温度差が少ないことは勿論ですが、性能の高い断熱材を採用したため、バス通り面していながら外を通る車の音はほとんど感じられません。
また、耐震等級2、風圧等級2を確保し、耐震性にも配慮した教会としました。
これらは普段 阿部建設が住宅などで取り組んできた技術を応用したもので、小中規模木造を建てる意味で重要な要素の一つになりつつあります。
快適性や耐震性をこうした施設建築では面積確保のため後回しになりがちですが、デザイン、性能、使い勝手、メンテナンス性など様々な視点で、バランス良く造りあげることが重要と、私たち阿部建設では考えた結果です。

片方の壁面は隠し収納とし、予備の机や椅子など、用途に合わせて収納量を確保しました。
天井は高い部分で8.5メートルありますが、構造は木造です。
一般的な教会は暗く、寒々しいところうが多く見られます。
OMソーラーの補助暖房の技術を使い、床下に暖気を導入した床暖房を礼拝堂と集会室に導入しました。
長時間座っていても、足元が冷えません。

礼拝堂横には和室(母子室)を設け、ガラス越しに礼拝の様子を見ることが可能になっています。
和室の奥にも扉があり、部屋がつながっています。
どこの部屋につながっているのかな?

和室から見える坪庭から見える景色にも工夫をこらし、光や風をコントロールしています。

礼拝堂の後ろ側の扉を開け放すと、ポール~集会室まで一体に使うことが可能となり、100人以上の方々を収容して結婚式や葬儀にも対応出来るようにしました。
不思議な位置に天窓がある集会室。礼拝堂と一体で使うことがて゜きます。

部屋とポールなどをつながる配置とし、廻れる導線計画としました。

教会でも高齢化が進んでいることから、バリアフリーにも配慮しました。

扉を引戸としたり、段差を無くすだけでなく、分かりやすい配色やサインとし、ユニバーサルデザインにも工夫をこらしました。
大きめの鍵や取手を用意し、色を変えることで見易くしています。
教会関係者が使い易いよう、作り込まれた造り付け家具。

名古屋北教会は概ね5年掛けて進めてきた建て替え計画でした。

多くの計画案と模型を作ってきたことが思い浮かんできます。
これから50年、100年と皆様に親しまれる教会として、使い続けられることを願います。

今回、設計と建築させて頂く機会を与えて頂き、感謝です。

クリスマス礼拝後に演奏会も開かれ、竣工に花を添えてくれました。

動画も映してみました。天井が高く、平行の壁がないため、演奏者からは音の響きが良かったと講評でした。

礼拝堂の雰囲気が少しわかるでしょうか。

2013年2月2日(土)に阿部建設で見学会を予定(予約不要)しています。
準備が整い次第見学会・イベント情報でお知らせ致します。