阿部建設のスマートハウスの行方

2013.07.09

  • 阿部建設の仕事

以前「スマートハウス」 「ゼロエネルギーハウス」 「HEMS」など注目を集めるであろう、キーワードとなる話題をダイアリーに書きました。

予想通り、それらは話題となりましたが、一般住宅への普及はそれほど進んでいない現状が見て取れます。

それは何故でしょうか?
様々な事が考えられますが、第一にお客様にランニングコストなどのメリットが見えにくいと言う側面が考えられます。
いくらランニングコストが下がっても、相対的に比較する対象かなく、実感として感じられないからです。
第二に、ランニングコストが下がり、いくら省エネになったとしても、快適性につながらない点も普及を妨げています。
太陽光発電を7kwも10kwも搭載したところうで、室内環境の快適性は全く向上しません。
第三にイニシャルコストの高額化があげられます。
太陽光発電や蓄電池、高額な設備機器などはある程度補助金でまかなったとしても、個人負担分のイニシャルコストがある程度必要になります。
イニシャルコストをかけても、第一、第二の理由など、メリットが感じられないごとにお客様も気づき始めた訳です。
これらのスマートハウスやHEMSなどへの導入施策は原発事故で電力量のピークカットを迫られた政府による官政主導と言える部分も背景にあると思われます。
スマートハウスやHEMSにより、電力量のピークカットが出来れば、余分な設備投資を抑える効果も期待出来るからです。
その点阿部建設で取り組んだゼロエネルギーハウスは「大森エコタウン1モデルハウス」で試みたように、パッシブ(エコ)技術+環境技術によるものとしているため、太陽光発電でみた場合、1.6kw程度の搭載でゼロエネルギー化が実現しています。
多大な環境設備機器を用いるのではなく、最小限に留めた設備とし、ゼロエネルギー化を達成して快適性を確保することが重要と当初から考えていたからです
現在建設中の建築家伊礼智氏設計による「大蔵町の家」モデルハウス(ima)も、パッシブ技術+環境技術を使ったゼロエネルギーハウスとして建設中です。
最近改訂された「新エネルギー基準」に合わせ、新たに計算をやり直し、より快適性を現実の生活実態に合致させて計算を行っています。
来年、大蔵町の家にはT様ご家族が居住を予定しているため実測も行い、シュミレーションと実測の差を検証するごとにしています。
阿部建設はデザインや性能だけでなく、エネルギーので見える化によるエネルギーデザインも行い、お客様に安全で安心かつ、快適な住宅造りを提供していきます。