地盤改良はどんな工法を選べばいいのでしょう?
2011.11.14
- 阿部建設の仕事
名古屋周辺は木曽川などの堆積層であるため、地盤調査を行うと補強工事が必要であることが珍しくありません。
東日本大震災で液状化が問題視され、地盤補強をする場合の工法に注目が集まっています。
どんな工法を使えばいいのでしょうか?
阿部建設では従来、コンクリートを土と混ぜ合わせ、地盤を補強する表層改良やコンクリートと土を混ぜ合わせた柱を地中に立てる、柱状改良、鋼管杭工法などを提案してきました。
こうした工法は、ロッカクロムなどの環境問題や建替時には補強部分を除去しなくてはならないなどの問題も出ていました。
こうした工法は、ロッカクロムなどの環境問題や建替時には補強部分を除去しなくてはならないなどの問題も出ていました。
そんな中、阿部建設では新しく採石を柱状に埋設して補強する「ハイスピード工法」も今回提案の一つに加えることとしました。
ハイスピード工法は採石を使うため、ロッカクロムなどを使用せず、建替時も基本的に上部を撤去するだけで除去をするなどの必要はない工法です。
また、採石を使うめ液状化にも強いと言われています。
また、採石を使うめ液状化にも強いと言われています。
皆さんもご記憶にあるように、東日本大震災の際、ディズニーランドの駐車場が液状化している映像を見られたと思います。
しかしディズニーランドの建物自体が被害を受けたとは聞いていませんね。
しかしディズニーランドの建物自体が被害を受けたとは聞いていませんね。
これは採石を利用した地盤改良が行われており、液状化による建物の沈下などの被害も最小限となり直ぐに営業再開に繋がったと言われています。
今回ディズニーランドで使われた改良方法を住宅に応用したのが「ハイスピード工法」です。
前記した表層改良・柱状改良・杭工法とハイスピード工法の最大の違いは、地盤沈下などにに対する影響です。
柱状改良、杭工法などは地盤が何らかの原因で沈下した場合でも、建物自体がもとの高さに留まることが予想されます。
しかしながら、表層改良やハイスピード工法は地盤が沈下すれば、おなじように沈下することとなります。
そんな中でもハイスピード工法は均等に沈下すると言われ、東日本大震災で液状化が発生した地域にあった住宅でも傾きや不同沈下は見られなかったことが報告されています。
前記した通り、環境への影響、建替時の撤去不要など利点が多く、阿部建設として新しく採用しました。
こうした工法をどのように使い分けるかは、私たち設計者に委ねられています。
また、地盤補強をしてもよう壁のある場合や地震など自然災害による地盤の変化、沈下などは免責となっており、保証の対象から外れてしまいます。
地盤補強は地盤の状況(強度、良好地盤深度など)、地質、水位、地耐力など、様々な状況を考慮して判断します。
ご家族が末永く楽しく暮らして頂く家だからこそ、安心して頂けるご提案を阿部建設はこれからもしていきます。