バリアフリー再考

2017.08.13

  • 心のバリアフリー

全国の建築士に配られる建築士会連合会発刊の冊子に「バリアフリー再考」を投稿させて頂きました。
私は車いす生活者、建築士の立場で仕事をさせて頂く機会があります。
バリアフリーはまだまだ社会的にも、建築業界的にも理解が進んでいません。
そうしたことから、バリアフリーの仕事をする上で私は孤軍奮闘しながら仕事をさせて頂く機会が多々あります。
バリアフリーを必要とする本人や家族にはそうしたバリアフリー的な考えが比較的容易に伝わるのですが、周りの介護する立場の人や親戚など、理解を得にくいことがあり、私はこうしたバリアフリー的な考えを共有できる建築関係者が増えることを常々望んでいました。
私自身が考えるバリアフリーについて「心のバリアフリー」と呈して活動をしています。
今回の投稿は他にも出筆された方々がおられ、こんなにバリアフリー論を共有できる方々が全国にはおられることを知りました。
私が書いた投稿内容について、業界関係者の方々の反応は、バリアフリーを必要とされる方の周りに居る方々の調整役「バリアフリーコーディネーター」の役割の重要性でした。
どうしてもバリアフリーを考えると本人にスポットが当てられてしまい、家族や周りの介護をする人の生活や導線の優先度を下げてしまうことがよくあります。
ここでは詳しく話すと長くなってしまうため、下記ホームページや「木と太陽と車いす」本を読んで頂ければ理解して頂けます。
「木と太陽と車いす」本は資料請求でコメント入れて頂ければ差し上げることもできますし、モデルハウスご来場して頂ければお渡しできます。
私は誰もが快適に安心して暮らして頂ける住宅や施設をいつもつくりたいと考えています。
バリアフリーは私にとってライフワークととらえ、仕事を越えて本人やご家族に寄り添う仕事をさせて頂いています。
少し見方を変えると、誰もが確実に老いを迎えるし、誰もが障がいを負うかもしれません。
阿部建設はすべての家がこうしたリスクに対応可能なよう、バリアフリー的要素を組み入れた住宅や施設を意識した設計となっています。
よく聞く、誰もが使いやすいユニバーサルデザインという考え方です。
バリアフリーでお困りになられておられれば、一度声を掛けてみてください。
健常者と障がい者を経験した車いす建築士らしい提案ができると思います。