「心のバリアフリー」を通じて私にできること

2009.08.10

  • 阿部建設の仕事

「心のバリアフリーin中津川」として以前お伝えしてきたK様邸をこの日訪れてきました。K様邸は障害を持たれるK様に合わせ、様々な工夫がされている二世帯が住むバリアフリー住宅です。しかし、そうしたバリアフリーの工夫が予想した通り使うことが出来ない場合や状態の変化で使用状態が変わってしまったりもします。
こうしたことを確認するため、直接K様邸を訪れ皆様のご意見を聞いてきました。
ここで一つ重要な事があります。バリアフリー住宅だからと言っても、住宅のデザイン性や家族が楽しく暮らせる場としては普通の住宅となんら変わりはありません。
ですから設計をする段階においてもバランスを考えた住宅設計が求められます。では私が提案するバリアフリー住宅は何が違うのか?それは「心のバリアフリー」という考えに基づいた、高齢者や障害者の気持ちになって設計や住宅造りをする点にあります。このあたりは「心のバリアフリー」パンフレットを見て頂きたいと思います。
前振れが長くなりましたが、K様邸を少しご紹介致します。設計する段階で私はその家の大きさ、見え方からボリューム感をつかみ取り、大体の形、大きさから住宅設計を行うようにしています。写真でご覧のように、中津川に昔からある住宅スタイルに合わせ、大きな屋根を持つ「大屋根」の住宅をイメージしました。中津川の風景には大屋根の住宅がよく似合います。

玄関前の階段横には、駐車場から直接登ることが出来るスロープが取り付けられています。高齢のお母様のために、手すりも用意しました。

K様邸で最大の特徴は住宅内を一周できる、「ロの字」型の廊下です。どこに居ても車椅子でどこへでも行く事ができ、行き止まりのないレイアウトは車椅子生活にとっては便利です。
動画で一周する様子をご覧下さい。