京都市との連携事業プロジェクトがオープンラボで紹介されました

2025.09.03

  • 心のバリアフリー

このたび、京都市の公民連携プラットフォーム「KYOTO CITY OPEN LABO」にて、阿部建設が提案・実施した 「宿泊施設のバリアフリー情報の見える化」プロジェクト が掲載されました。

デジタル技術を活用した「宿泊施設のバリアフリー情報」の見える化

 

本プロジェクトは、京都市都市計画局建築指導部建築審査課との連携のもと、デジタル技術を活用し、宿泊施設のバリアフリー情報を利用者にわかりやすく届ける仕組みづくりに挑戦したものです。

京都市では、「京都市建築物等のバリアフリーの促進に関する条例」に基づき、宿泊施設のバリアフリー情報を「人にやさしいお宿情報」として公開しています。さらに、宿泊施設を新たに建築等したときには、必ずこの制度に登録する仕組みを整え、市をあげて宿泊施設のバリアフリー情報公開に取り組んでいます。

しかし、従来のテキストや写真だけの情報では、高齢者や障害のある方が宿泊前に安心を得るには十分とは言えませんでした。そこで弊社で制作した、バリアフリーな宿泊施設の情報サイトIKKEL*では、3DVR画像や実測データによって空間を“見える化”。段差の有無、通路幅、浴室やトイレの寸法などを利用者自身が画面上で確認できるようにしました。

これにより、宿泊前に不安を抱えがちな利用者が、自分のニーズに合わせて宿泊先を選べるようになったことは、大きな成果だと考えています。

日本有数の観光都市である京都市とのこの取り組みは、全国の観光地への波及効果も期待されます。行政と民間が連携することで、バリアフリー情報の公開がより実効性を持ち、誰もが安心して旅を楽しめる環境整備につながっていくと確信しています。

阿部建設ではこれからも、建築の専門性を生かし、バリアフリー住宅や宿泊施設の整備にとどまらず、社会の仕組みそのものを変えていく挑戦を続けてまいります。

また、IKKEL*を通じて、全国の宿泊施設とともに、誰もが自分らしい旅を選べる未来の実現に力を尽くしていきたいと思います。

バリアフリーな宿泊情報サイト IKKEL  https://ikkel.or.jp/

*IKKEL(イッケル)とは、阿部建設が制作し、阿部一雄が代表を務める(一社)バリアフリー総合研究所が運営管理をしているポータルサイトです。