マンションをバリアフリー住宅に!
2024.09.03
- 心のバリアフリー
「車いすの建築士」として、全国各地からバリアフリー住宅のご相談をいただいています!
今回ご紹介するのは、長崎県にお住まいのT様です。車いす生活者でありお医者さまでもあるT様は、お仕事の関係で東京への引越しが決まり、そのタイミングでバリアフリー住宅を検討されていました。
普通の賃貸物件でも工夫しながら自立した生活を送れていたT様ですが、将来のことを考えストレスなく暮らせる住まいを…とご相談いただきました。当初は戸建て住宅の選択肢も考えましたが、紆余曲折ありマンションをバリアフリー改修する流れに。
施工を担う東京の工務店を紹介し、購入されるマンションがバリアフリーに適しているかを見極め、アドバイスさせていただききました。
改修前のお住まいがこちら。
マンションでよくある一般的な間取り・仕様でした。建具なども通常の幅で開き戸仕様のものが多かったため、改修は必須。水まわりも使いやすい仕様に変更が必要でした。一通り間取りや設備を確認した後に、バリアフリー改修案を作成。施工会社からあがってきた見積もりチェックを行い、工事がスタート!今年の春に竣工を迎えました。
改修後はこちら。
建具を幅広の引き戸に変え、洗面やキッチンのカウンター下はオープンスペースにするなど、スムーズな移動や使い勝手の良い仕様に変更しました。浴室にはベンチタイプのユニットバスを採用しています。
マンションは居住スペースが限られており、さまざまな制限が多くなります。そんな中でも、ご家族がそれぞれ自立して暮らせるバリアフリー住宅になりました!
次回は、マンションでバリアフリー住宅を考える際の、メリットや注意点などをお伝えします。