「コバケン LaBO 」モデルハウス訪問 ~埼玉県本庄市~
2013.03.08
- 阿部建設の仕事
本日、埼玉県本庄市で小林建設が建設された「コバケン LaBO 」モデルハウスを日帰りで訪れてきました。
小林建設 小林社長とはOMソーラーやSAREXの勉強会などで、お互い良く顔を合わせる機会の多い間柄になります。
今回、パッシブデザインをテーマにモデルハウスを建てられました。
設計は阿部建設も長久手市のI様邸で現在お世話になっている、Ms建築設計事務所の三澤文子さんです。
む
全体のパッシブデザイン監修を、住まいと環境社の野池政宏さんにお願いしています。
野池政宏さんは4年前に阿部建設の「ゼロエネルギーハウス」パンフレットや「設計ルールブック」制作などでもお世話になった方です。
この春、新しく省エネルギー基準の法律が改訂される事になり、阿部建設の新しい省エネルギー基準を定めるために野池さんと来月打ち合わせすることになっています。
本題の「コバケン LaBO」モデルハウスは様々なパッシブ技術が導入されていました。
阿部建設が進めている建築家 伊礼智氏設計による大蔵町モデルハウスにも使える技術を多々拝見することが出来ました。
監修をされた野池さんと来月の打ち合わせの際、このあたりについても詳しく意見交換をする予定です。
OMソーラー+太陽電池のクワトロソーラーを採用しています。
太陽熱と太陽光を同時に使う、パッシブ技術です。
風を有効に導くため、格子網戸や風の量を調整可能な無双窓など、窓を効率よく配置しているのも特徴の一つです。
井戸は阿部建設でも採用しているメーカーを紹介しました。
玄関を入ると、二段階段があり、奥の和室と目線が合うようにしつらえてあります。
和室とリビングの前にはサンルーム的な場所が設けられており、土間に蓄熱したり、扉を閉めることで熱を蓄えたり、日射遮蔽したりすることが可能になっています。
内部は三澤さんらしい仕上げになっていました。
奥に配置されていた、薪ストーブの空間が心地良さそうでした。
随所に「なぐり」と呼ばれる、ノミ跡を残した仕上げがされており、アクセントになっていました。
また、三澤さんが最近良く使う漆塗りも使われており、空間に締まりが出ていました。
袋貼りされた障子は、断熱効果が期待できます。張替えは建具業者で行う必要はありますが・・・
階段材は全て材種が異なり、遊び心が伝わってきます。
既製品の家具やキッチン、洗面台などを使わないのも三澤流です。
建具も既製品は使っていませんでした。
見学会後は座学で、詳しく設計意図などをお聞きしました。
小林建設と阿部建設は規模や建築している住宅のスタイルが似ている部分が多く、小林社長の説明の中で当社のことも例に挙げて頂き、いろいろなパッシブ技術、設計の工夫をお聞きできた、実り多い1日でした。
来月には阿部建設のパッシブデザインの方向性を定め、大蔵町モデルハウスなどでお伝え考えていますい。