「つなぐ」想い

2017.09.18

  • 阿部建設の仕事

7月31日のブログの続きです。
創業110周年を記念して書かせて頂いた「木と太陽と車いす」
この本と平行して講談社発刊の女性向け漫画「パーフェクトワールド」の車いす建築士の主人公モデルにもなり、漫画が発刊されました。
この漫画の「主人公のモデルにどうしてなったのか?」とよく聞かれます。
それは「木と太陽と車いす」の中にも書かせて頂きましたが、車いす建築士がまだまだ少なく、バリアフリーに対する社会の理解が進んでいないことにあります。
私の活動がブログなどを通じ、講談社スタッフの目に留まり、取材を受けることになり、今に至ります。
私の家づくりに対する考えをまとめた「木と太陽と車いす」を漫画を通じて更に具現化されたことで、障がい者やその家族などを取り巻く気持ちや環境がリアルに表現されました。
作者の有賀リエさんが上手く私の気持ちを捉え、表現してくれました。
「物語は阿部さんの本当の体験ですか?」とも聞かれます。
「それはご想像にお任せします」とお答えしています(笑)
漫画ですので、その辺りの種明かしは想像の範囲であることが望ましいと思うからです。
そして「パーフェクトワールド」は映画化につながりました。
ここで何をお伝えしたいかと言うと「つなぐ」と言うことです。
私は木を活かした住宅や施設をつくる仕事をしています。
38歳の時にオートバイレース中の事故で車いす生活者になりました。
しかしながら、車いすの建築士として新たな仕事領域に挑んできました。
誰もが快適に暮らす家づくりに焦点を当て「木と太陽と車いす」にその考えをまとめました。
それが違った形で漫画として表現され、映画化にもつながりました。
 私はこれからもお客様のために努力を重ね、謙虚な気持ちで仕事に取り組んでいきたいと思います。
阿部建設は最新の技術やデザインを取り入れ、お客様のライフスタイルを叶える仕事をしていきます。
住宅や施設をつくるのではなく、暮らしをつくる仕事をします。
これけらも宜しくお願いします。