熊本地震被災地訪問
2016.07.08
- 阿部建設の仕事
本日、業界団体主催の熊本地震被災地を訪問する事業が行われ、被災地を訪問させて頂きました。
熊本空港も一部立ち入りが出来ないところうがあるほか、建物にも多数のクラックが入っていました。
空港内のトイレも使えないところうがあり、仮設トイレが設置されていました。
飛行機から見ると、屋根にブルーシートがたくさん張られているのが見えます。
熊本城や城壁も大きな被害が出ていました。
修復には20年以上かかるとも言われています。
ビルや店舗にも足場が架けられており、修繕が施されていました。
熊本市内で倒壊している建物は車から見る限りになりますが、ほとんど見られなかったです。
熊本市内から益城町へ移動すると様相が一変しました。
報道でも伝えられているように、最近建てられた基準の家々が倒壊や半壊など、多大な被害を受けています。
建築に携わる者として地震被災地を訪れ、現状を把握する必要性を強く感じ、益城町を中心に訪れてきました。
報道で伝えられているより、多大な被害を受けていました。
地区によって被害状況が異なります。
ある地区では倒壊が目立つものの、隣の地区ではほとんど被害が見られません。
今回、ハウスメーカーの多数の住宅も倒壊するなどの被害が出ています。
窓に「ありがとう」と感謝の言葉が書かれていました。
とても痛く感じました。
建築基準法が改訂された2000年頃以降に建てられた住宅も1階が倒壊するなど、多大な被害を受けてました。
建築基準法では震度72回と震度6の地震に見舞われることは想定されていません。
業界の速報データでは1回目の震度7の段階で倒壊した住宅は5棟と言われています。
2回目の震度7の本震で数百棟が倒壊、半壊に見舞われたと言われています。
3回の大地震に見舞われても、建っている住宅も多数あり、そうした意味から見ると、想定より高い耐力があったとも言えます。
被災地視察後には現地で仮説住宅建設を担っておられる工務店代表のお話をお聞きしました。
ご苦労が続く中、500棟の木造仮設住宅建設を続けられています。
被害商況の分析はこれからになりますが、私たちが担う住宅の耐震性に対する考えはとても重要であり、責任の重たい課題として、会社をあげて取り組んでいきます。