札幌市のバリアフリーへの取り組みとは?

2023.12.20

  • 建築士会

先日のブログでご紹介した当麻町役場の視察の後、札幌に入り、北海道建築士会 福祉部会の皆さんと情報交換を兼ねて懇親会を行いました。

札幌市は令和4年(2022年)に市制施行100周年を迎え、活気ある都市としてこれまで人口増加傾向が続いてきましたが、減少局面を迎えており、今後は人口構造に変化が起こると予想されています。

そこで札幌市では、都市の価値を高め魅力的なまちとして次世代に引き継いでいくために、次の新たな100年の土台となる、今後10年のまちづくりの基本的な指針【第2次札幌市まちづくり戦略ビジョン(令和4年度~令和13年度)】を策定しました。

そちらには、重要概念のひとつとして、ユニバーサル(共生)が挙げられています。

年齢、性別、国籍、民族、障がいの有無などを問わず、「誰もが互いにその個性や能力を認め合い、多様性が強みとなる社会」を実現する。そのために、さまざまな施策がとられています。

その中のひとつに、民間施設(中小規模の飲食店・診療所等のほか、宿泊施設)のバリアフリー改修等への支援があります。

バリアフリー改修を行う場合に使える補助金が用意され、こういった補助金採択に北海道建築士会が関わり事業を進めています。

一方で、障がい者に対する偏見など、心のバリアを解消する「心のバリアフリー」の推進にも力を入れています。

漫画やイラストを使い、子どもや初めて「心のバリアフリー」を学ぶ方にもわかりやすいガイドブックを作成・配布するなど、身近なところからもその取り組みを進めています。

<参照・引用>札幌市ホームページ 札幌市まちづくり戦略ビジョン / 心のバリアフリーガイド・心のバリアフリーガイドわかりやすい版

 

私が部会長を務める愛知建築士会バリアフリー特別部会でも、全国でバリアフリーに精通した建築士を養成するプログラムを開始しました。

情報交換をしながら、質の高いバリアフリーを目指してこれからも努力を続けていきますので、ご支援よろしくお願いします。

…最後に、北海道の夜景を楽しみ今回の旅は終了しました。