120周年の節目を越えて、次の100年へ

2026.03.11.Wed

  • 阿部建設の仕事

2月22日、名古屋能楽堂にて、阿部建設創業120周年記念式典を開催いたしました。
当日は、180名を超える大変多くの皆さまにご参列いただきました。無事に式典を終えることができ、安堵するとともに、これまで支えてくださった皆さまへの感謝の思いを改めて強く感じております。

会場には名古屋能楽堂を選びました。
長い歴史の中で受け継がれてきた日本の伝統文化の場であり、人と人が向き合う空間でもあります。
120年という節目に、これまで築いてきた歴史に思いを馳せながら、次の時代へつないでいきたいという願いを込めて、この場所での開催を決めました。
当日会場に入った瞬間に「やはりこの場所を選んでよかった。」そう思えるほど、静かな力強さとともに、心地よいぬくもりを感じる空間でした。

今回の式典では、多くの来賓の方々にご挨拶をお願いしました。
一般的な式典よりも多かったかもしれませんが、それは私自身の強い希望でもありました。

阿部建設がここまで歩んでくることができたのは、決して私たちだけの力ではありません。

お施主さま、協力業者の皆さま、共に切磋琢磨してきた工務店仲間や、建築業界の関係者の皆さま。 阿部建設は120年の歴史の中で、節目節目に多くの方々に支えられてきました。
だからこそ、これまで関わってくださった方々からお言葉をいただきたい。

ある意味で私のわがままでもありました。


皆さまからいただいたあたたかな言葉一つひとつに、これまでのさまざまな出来事を思い出しながら、思わず目頭が熱くなりました。
快くお引き受けいただいた来賓の皆さまに改めて感謝申し上げます。

今回の式典は、120年の歴史を振り返り感謝をお伝えする場であると同時に、これからの100年に向けて私たちが何をしていくのか、その決意をお伝えする場でもありました。

約一年をかけて式典準備を進めるなかで、社員とともにさまざまな議論を重ね、これからの阿部建設を表す言葉としてたどり着いたのが、

「ひとと向き合い、建築と向き合う」

という言葉です。

「建築」は単に建物をつくる仕事ではありません。
そこに暮らす人、その場所で働く人、そして地域との深い関わりの上で成り立っています。
だからこそ、私たちは「建築」だけではなく、そこに関わる「人」と向き合うことを大切にしていきたいと考えています。

そして、お客さま、職人、協力業者など、さまざまな人との関わりによって続いてきた120年のなかで、共に働く社員の在り方も大きく変化しています。

これまでの阿部建設は、いわゆる「家業」として、阿部家が先頭に立ち、会社全体を牽引してきた側面が大きかったのではないかと思います。
しかし最近では、社員一人ひとりが自ら考え、行動し、仕事に取り組んでいく姿が少しずつ増えてきました。そうした変化のなかで、「家業」から「企業」へと変わりつつあることを実感しています。

まだ道半ばではありますが、着実に人は育っています。 「人が考え、人がつくり、人が暮らす。」 これからの時代において、その“当たり前”こそが阿部建設が次の100年に向けて進んでいくうえで重要なものであり、その流れが生まれ始めている今を、とても心強く感じています。

 

振り返れば、阿部建設は120年の歴史の中で、幾度となく訪れた時代の変化を柔軟に受け入れながら歩んできました。
古き良きものは残し、受け継ぎながら、新しいことにも挑戦していく。
この柔軟に取り入れる姿勢こそが、私たちの仕事の流儀になりつつあります。

また、私たちの仕事の幅も、お客様の要望や社会の変化に応える中で少しずつ広がってきました。
無理に広げてきたのではなく、社会から必要とされることに向き合う中で、自然と広がってきたものです。

近年は建築に関わる課題も複雑化しています。
だからこそ私たちは、土地探しから設計・施工、維持管理までをつなぐワンストップサービスで、お客様の要望に応えていく存在でありたいと考えています。

阿部建設には「誠実建築」という言葉があります。
最後まで粘り強く何度も考え、最善のプランや企画、提案を練り上げ、実際の行動に移す。
その姿勢こそが、阿部建設の強みであり、120年続いてきた理由でもあると思っています。

120年という節目を迎えましたが、私たちにとってはここが新たなスタートです。
これからも ひとと向き合い、建築と向き合いながら、「誠実建築」を積み重ねていく。

その歩みを、次の100年へとつないでいきたいと思います。

 

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