LCCM住宅視察inつくば市 (建設編)
2010.11.02
- 阿部建設の仕事
本日は茨城県つくば市にある(独)建築研究所を訪れ、建築中のLCCM住宅(ライフサイクルカーボンマイナス)を日帰りで視察してきました。
視察に先立ち、建築研究所理事長 村上周三氏から基調講演がありました。
村上氏は国の住宅環境施策を取りまとめされている第一人者として有名な方です。
今回の視察は2~3日で締め切られてしまうほど、多くの建築関係者、マスコミの注目を得ており、会場は一杯となりました。
以前お伝えしたように、LCCM住宅は次世代の長期優良住宅と言われています。
今回の視察で、LCCM住宅の目指す方向性や設計意図、予想される環境性能などについて講演を聞くことができました。
先月の高知県で建てられたLCCM住宅も視察と合わせ、国が目指す住宅性能の方向性が見えてきました。
LCCM住宅を建てた場合、確実にランニングコストが下がり、税制などの整備がなされれば、顧客にとっても環境負荷の点においてもメリットの多いこととなることは確実です。
また、世界的に見てもトップレベルの住宅性能が要求されることは、かなり高い確率で実施されそうです→アメリカ住宅事情訪問のダイアリーはこちら。
今後は誰がその投資(省エネ、緩急技術導入)に見合うコストを負担し、担保していくかのソフト面整備に比重が移っていくと思われます。
(独)建築研究所では他に多くの実験住宅を建設し、日々データを収集しています。
ご覧の建物は実際に住んでいる状況を再現している実験住宅です。後には今回視察したLCCM住宅が見えます。
下の写真はやはり実際の生活を再現した実験棟です。
屋上では様々なタイプの太陽光発電などが実測されていました。
こうした地道な実験、実測を経て施策がなされるため、一つの法律、決まりが変わるには時間がかかります。