暮らしを1階に集約した家D様邸

シンプルだけど、こだわりがある。
デザインと機能を兼ね備えた心地よい空間。

難しいといわれたことが、ここで可能に。

ご主人 上の子どもが小学校に入学するまでに家を建てたいねって夫婦で話し、最初に土地探しから始めました。駅や学校に近い、といった生活のしやすさをポイントにしましたが、エリアをなかなか絞り込めなかったり、いい土地に出合えなかったりして2年以上探していましたね。

奥様 その間、土地と建物を合わせて予算内に収まるかを確認したかったのですが、どこも「土地が決まったら連絡してください」といわれるばかりで…。そんな時に出会ったのが阿部建設です。住宅広告などを見て、だいたいの土地の場所と大きさを決めたら、家と合わせた見積もりを出してくれるというのです。そういうところはなかったので驚きました。さらに、「家事のしやすい家」という希望は伝えたものの、まだ少ししか話をしていない時に、担当の人がプランの例を示してくれ、それが理想的だったんです。この人にお願いしたい!と思いました。

ご主人 僕は妻の負担が減り、こだわりが実現できるところなら、という考えでした。

奥様 家づくりで重点を置いたのは「1階で完結する」ことです。食事や団欒はもちろん、洗濯、洗濯物をたたんで収納、着替えまで1階で行い、2階は眠るだけにしたかったのです。そうすれば、ものが階をまたいであちらこちらに散らばらずに済みますよね。実はこれもほかでは「1階がすごく広くないとできない。その分、高価になる」といわれたのですが、阿部建設のプランはコンパクトで希望に叶っていました。浴室、洗濯機を置く洗面所、ファミリークローゼットが一直線の短い動線でつながり、室内干しもできます。また、玄関奥に土間収納があり、帰宅したらコートをかけておけるので、戸外で着たものをすぐにクローゼットにしまわなくて済みます。玄関周りに洗面台があり、帰ったらまずは手洗いをできるのも安心です。

ご主人 しかし、設計の段階では間取りにずいぶん悩み、プランを何回も描き直してもらいました。例えば、今リビングは一つの空間ですが、扉で区切ってもう1つ部屋をつくろうと考えていたのです。将来老後を迎えたら夫婦の寝室も1階に持ってきたかったので、それまでは子ども部屋として使おうかと。2部屋に分けた場合どれくらいの広さになるのかを、以前に住んでいた住宅で図面を見ながらメジャーで計って想定してみたら、かなりの圧迫感。結局、何十年後よりも、“今どう暮らしたいか”を優先しようという結論にたどり着きました。狭くなるプランはやめて、広いリビングに決めました。

奥様 そのため、2箇所に分けていた窓も1つにまとめ、リビングの開口部を大きくしました。開口部は天井近くまでの高さではなく、あえて壁の途中までにしています。どこかニュアンスのある、普通と少し違う感じにしたかったのです。

ご主人 「シンプルだけど、ちょっとこだわりがある家にしたい」というのが僕たちの思いでした。リビングの天井の一部を折り上げて間接照明を設けたり、カーテン代わりとなる障子を普段は見えないよう収納したりと、阿部建設からのアドバイスもあって細やかなアイデアが生かされています。

奥様 子どもが安心して遊べる中庭がほしくて、どこにどうつくろうかというのもいろいろ考えましたね。家をL字型かコの字型にしようか、木で囲おうかなどと迷いましたが、結局、リビングからつながる空間を壁で囲んで中庭のように仕上げてもらいました。

ご主人 開口部にはカーテンを付けたくないけど、外からの目線は気になると思っていたので、窓の高さや中庭の壁はその解決にもなっています。

今も、子どもが成長しても、家族の時間を大切に。

奥様 完成した家はすべて好きですが、なかでも家事のしやすい水回りが気に入っています。キッチンからリビングと中庭を見通せ、家族の様子がわかるのもいいですね。キッチンカウンターに設けた窓のような耐熱ガラスの仕切りは、子どもたちも気に入っているみたいです。調理中に、ダイニング側に油が飛んで床や家具を傷つけないように付けたのですが、私が料理をしているところを子どもがダイニング側からガラス越しによく見ているんですよ。 新しい家になって子どもは休日にはコーヒーを挽くのを手伝ってくれますし、夏は中庭で野菜や朝顔に水やりをしてキュウリやトマトを収穫。念願の「植物を育てる」ことを叶えました。以前は難しかった暮らし方ができるようになっていますね。

ご主人 僕は1階と2階を往復しなくても生活できる便利さを気に入っています。朝2階から下りてきたら、あとは1階で食事して身支度できるからスムーズです。ほかに、リビングから子どもが遊んでいる中庭を眺めてくつろぐのも好きですね。外からの視線はなく気兼ねありませんし。

ご主人 これから子どもたちが成長していっても、できるだけ家族一緒に楽しく過ごせたらいいですね。男の子なので2階の自分の部屋がいいのかもしれませんが、リビングに階段があるので、帰宅したら家族のいるリビングを通ることになります。

奥様 必ず顔を合わせるために考えた間取りでもあります。これからもみんなでおしゃべりする家族の時間を大切にしたいです。

ご主人 プランを何度も変更してもらいましたが、その分こだわりの住まいができました。どこを見ても「いいな」と思える家です。今家づくりを検討している人は、細かいところまで考えるのは大変ですが、最後までがんばってほしいと思います。

奥様 振り返ると、希望をたくさん出した後、最終的にどれに絞り込むのかが大変でした。情報を集めすぎて迷うことも多々ありますが、何が大切なのかをじっくり考えることが大切ですね。