みんなの快適を考えた
バリアフリー住宅

横江様邸

それぞれも、つながりも。
空間は分けつつ、使い方は自在に。

経営者、夫、父親と様々な表情を持つ横江さん。これからも仕事に取り組み、ご家族と心地よく暮らしていくために、 ご自身にもご家族にも負担の少ない家をかたちにしました。
生活のあらゆる面から動線を考慮した、機能性と快適性が特徴です。

車いすでの生活に必要な
機能を備えた新たな家を。

初めはリフォームして
暮らすことを検討。

横江さんは阿部建設社長の阿部一雄と出身大学が同じで、大学のスキー競技部のOB会で出会いました。OB会から数カ月後、横江さんはけがをされて入院し、車いす生活を余儀なくされます。ご自宅に戻ってからの生活に向け、阿部が家づくりでサポートをしました。
当時、ご自宅は内装も外構もリフォームしたばかり。そこでの生活を検討したところ、様々な問題に直面します。玄関前には階段があり、2メートル弱の段差に。人を上下に移動させられる昇降機の設置を考えましたが、雨に濡れたり手間がかかったりするため断念。車いすからベッドなどに移る時にはリフトが必要なため、それを吊り下げるレールを設置したいのですが、設置するには天井を補強しなくてはならないことも分かりました。
当初は元のご自宅での生活を模索しましたが、トータルで考えて結局、新たな土地に家を建てることに決めました。
「リフォームの検討から、新しい家をつくろうと決め、土地の許可を得るまで結局1年半ぐらいかかりましたね」と横江さんは振り返ります。
会社にほど近い場所に土地を得て、横江さんの体の状態に合った暮らしやすい家づくりが始まりました。

ケアする人の負担を
少しでも減らしたい。

ケアする人の負担を
少しでも減らしたい。

新しい家に望んだのは、「会社に通える」「家族の負担を減らす」ということ。
「当時は日々のリハビリで体の状態がどうなっていくのか葛藤もありつつ、誰の手も借りずに通勤できることを目指しました。そして何より、家族の負担を減らしたいと思いました。手先でものを取ることができないため、ケアしてくれる人が必要なのですが、そこにかかる負担を軽減したかったのです」。
家事、育児、仕事と一日めまぐるしく働く奥様のご希望は、「時短」につながる住まいでした。
「介助も家事もしやすい動線で、時間を有効に使えるようにしたかったですね」。

一直線の動線で介助をしやすく。
居室は便利な設備で心地よく。

新居には、横江さんが一人で家を出入りできる、車いす専用の玄関を設けました。靴が置いてあると車いすは通れないため、ご家族の玄関と分けたのです。
帰宅したら、水の流れるスロープを利用して車いすのタイヤを洗い、玄関へ。スマートキーリモコンをバッグに入れており、近づくと自動で戸が開きます。一つのキーで会社にも出入りできるシステムにしました。玄関のマットで水分を落とし室内に入ると、ベッドのある居室、トイレ、洗面所、浴室まで一直線の動線でつながっています。
「一般的には様々な制約があって、天井のレールはクランクやS字が多いそうですが、最短距離で済む直線にしてもらいました。リフトを使って、ベッドからトイレや浴室までの移動時間を短くできますよね」と奥様。
横江さんの念願だったのが入浴です。
「以前は介助してもらっても浴槽には入れず、シャワーだけだったからとても寒かったのです。お風呂に入りたい、温まりたい、とずっと思っていました」。
湯舟に入るにはリフトが必要なため、新居が完成するまではそれが叶いませんでした。各室の配置とレールの設置を考慮して設計したバリアフリー住宅によって、できることが広がりました。
AIによるスマート家電も取り入れ、手を使わずにベッド上からテレビ、エアコン、照明などのオンオフの操作ができます。また、来客があった時は、タブレットを使ってインターフォンで応答し戸を開くことも可能です。
「出入りのしやすさと居室の快適さがとても気に入っています。吊り下げたテレビをベッドから観ることができるので、時には子どもたちと一緒に映画を楽しんでいるんですよ」。 長い時間を過ごすベッドでも、心地よいことが大切だと話します。

家族と、友人と、つながりを
感じられるリラックス空間。

それぞれが気兼ねなく
快適に過ごせるように。

住まいには夜もヘルパーさんが訪れるため、阿部建設ではご家族がくつろぐ生活空間と横江さんの居室を分けることを提案。空間を仕切る戸に鍵をかければ、夜にヘルパーさんがいる時も、ご家族は心置きなく洗面所や浴室を使えます。昼間も状況や気候に合わせ、居室とリビングの間を開閉すれば、お互い必要以上に気遣いをせずに暮らせます。
1階は、キッチンを中心に、リビングとお子様たちが勉強をするスペースがあります。吹き抜けになっているので、2階にご家族がいても気配を感じられ、声も届きます。
「子どもたちが勉強していてもテレビを見ていても、真ん中で全部見渡せるのがいいですね。また、キッチンと連続してすぐ横にダイニングテーブルがあるので、料理を作ったらそのままテーブルに置けたり、家の中に行き止まりがないからどの部屋にもスムーズに行けたりするのも便利です」と奥様は話します。
水回りは掃除のしやすさを重視し、特に浴室は検討を重ねたそうです。
「介護用の浴室の壁はタイルしかなくて‥。冷たいイメージでカビも心配なので違う素材にしたいと思い、最終的には特別仕様のメラミンにしました。清潔感を保てる手入れの面とともに、家族が使っても違和感のない見た目と使い勝手も大切にしました」。

一年を通して、
体に好ましい温熱環境に。

一年を通して過ごしやすい温熱環境に。

もう一つ、住まいで考慮したポイントが「温度」です。暑さや寒さが体調に影響を及ぼしやすいため、程よい温度にしておくことが大切だからです。
「わが家には廊下がないんです。前の家では寒いなと思っていて、温度変化につながるからと、ここではなくしました。また、子どもたちが家に出入りすると外気が流れ込むので、玄関を2つ設けたのもよかったと思います」と奥様。
さらに、太陽熱などの自然エネルギーを利用して、建物全体を快適な温熱環境にするOMX*を導入しました。季節や天候に合わせて温度や換気がコントロールされるので、一年を通して心地よく過ごせます。
程よい温かさ・涼しさに包まれ、リビングからキッチンまで開放的な空間が広がる横江さんのお宅はリラックスでき、お子様の友達が遊びに来たり、ご夫婦の友人家族がやって来たりと家族ぐるみの交流も多いそう。
「どこへでも出掛けるというのは難しいので、友人たちが来てくれるのがうれしいですね。ケアの時間になったら自分の部屋に戻れますし、自宅なら安心です。これからも気軽で温かい雰囲気の家でありたい。みんなとも、家族とも、一緒に楽しんでいきたいと思います」。
のびやかで快適な住まいで、お子様の成長を刻みながら、人とのつながりを大切にするご家族の物語が続いていきます。

*OMX:床暖房を含む暖房、冷房、給湯、熱交換換気の機能を持ち、一年中省エネで快適な温熱環境を実現。
OMXについて詳しくはこちら

玄関へつながるスロープに、水の出るパイプを設置。家に入る前に、脇にある水栓レバーを回して水を流し、車いすのタイヤの汚れを落とします。

スロープでタイヤを洗ったら車いす専用の玄関へ。入ってすぐのところに敷かれているマットの上で車いすを動かしてタイヤの水分を拭います。

鏡が大きく、使いやすさを重視した洗面スペース。洗面台の下は空間になっているので、車いすのまま奥へ進めます。

車いすのほか、リフトも使います。天井のレールはベッドからトイレ、浴室まで一直線につながり、最短距離でスムーズに移動可能です。

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