くらしを楽しむ
バリアフリー住宅

中垣様邸

二世帯住宅を新築。自分の時間も、
家族の時間も、より豊かに。

お母様がくらしていた母屋から、バリアフリーの二世帯住宅に生まれ変わった中垣さんの住まい。
小高い山を望むリビングダイニングからの美しい眺めと、機能性を追求した使い勝手のよさが特徴です。

課題をクリアし、思い出のある
「この場所」に実現。

イメージが描けなかった、
車いすでの生活とそのための家。

「病院は設備が整っているし医療関係者もいてくれるので、困ることはそれほどありません。しかし、自宅に戻って車いすで生活するとなると、どんなことが問題か、それをカバーするにはどんな家にしたらよいのか、イメージが全然わきませんでしたね」。
事故によって生活スタイルが突然変わることになった当時を、中垣さんはそう振り返ります。それまでのマンションを離れ、お母様がくらす家をリフォームして移り住もうとご家族で話し合いました。
「数軒のハウスメーカーにリフォームの相談をし、実際に家を見に来てもらった会社もあったのですが、どれもしっくりきませんでした。そうしているうち、病院で他の患者さんから教えてもらったのです。車いすに乗っている建設会社の社長さんがいる、と。家が完成したら現場に向かい、上階があれば自ら上がって、全体の仕上がりを確認していると聞き、興味がわきました。それが阿部建設さんで、さっそくホームページを調べ、連絡を取りました」。

費用や断熱性などを考慮し、
リフォームから新築へ変更。

費用や断熱性などを考慮し、
リフォームから新築へ変更。

メールと電話でのやりとりを経て、奥様とお嬢様が阿部建設本社を訪問。阿部建設からの「積極的な提案」が決め手となり、家づくりがスタートしました。 ただ、奥様はそれまで「家をつくるとはまったく思ってもみなかった」ため、急なスタートに戸惑いもありました。
「準備や予備知識がないので、間取りもキッチンやお風呂の仕様もどうしたらよいのか、まったく分かりませんでした。それに、病院に行ったり、役所などで手続きをしたりと、やることがいくつも並行していて、なかなか家づくりに集中できなくて‥。そうしたなか、阿部建設さんがさまざまな提案をした上で選択肢も絞ってくれたので、本当に助かりましたし、安心できました」と話します。
当初、母屋のリフォームを考えていましたが、敷地の制約が多く、耐震性や断熱性の面からも、改修には思いのほか費用がかかることが分かりました。新築と比べてみたら見積額にそれほど違いがないため、母屋をいったん更地にしてバリアフリー住宅を新築することに。中垣さんとご家族みんなに使い勝手のよい新しい家を目指しました。

打ち合わせや交渉を重ね、
新しいわが家が完成。

新築に当たっても、いくつか課題が持ち上がりました。影響が最も大きかったのが、敷地の建築条件です。
母屋が建っていたのは斜面に近く、自然災害を防ぐ観点から新築・増改築が制限された区域。そのため斜面の角度を測量し、どの位置なら建物をつくることができるのかを確認しました。
さらに、敷地のなかを農道が通っていたほか、土地の一部は新たに建築物を建てることが原則できない市街化調整区域でした。新居を建てるため、中垣さんご自身も阿部建設とともに自治体に直接交渉。話し合いが実り、問題解決にこぎつけました。
最初の打ち合わせから着工まで1年以上、整地と新築工事に約半年。ついに、新しい中垣家が完成します。二世帯が心地よく生活できるのは「ここしかない」という母屋へ生まれ変わりました。

便利さと楽しさ、新しさと
懐かしさを兼ね備える家。

あらゆる生活シーンに必要な
バリアフリー設計。

あらゆる生活シーンに必要な
バリアフリー設計。

家を建てるまでは、バリアフリーというと「“段差がない”というイメージしかなかった」という中垣さん。日常生活を送るにはそれに加え、顔を洗ったり、服や靴を取り出したりしまったりするあらゆる場面で、バリアフリーの考えに基づいた仕様が必要です。
「生活の基本となるトイレ、洗面台、お風呂が使いやすいのがいいですね。トイレでは特別な用具が必要なのですが、阿部建設さんが造ってくれた収納棚が最高。手の届く高さや向きが計算されていて便利です。洗面台は、洗面ボウルの下が何もない空間なので、車いすで奥まで進めるんですよ」。

回遊できる動線で、
身支度をスムーズに。

回遊できる動線で、身支度をスムーズに。

また、動線を考慮し、水回りは集中させて車いすで回遊できるようにしました。中垣さんの部屋の横に洗面所とトイレを設け、そこからウォークスルークローゼット、リビングダイニングにつながります。たとえば起床後、トイレに行って、着替え、食卓につくといった身支度の流れもスムーズです。
住み始めてから月日があまり経っていませんが、入浴時のほかは、それほど介助が多くないそう。自立をサポートする造りが、日常生活に役立っている様子です。「家族のストレスをできるだけ減らしたいですし、自分も気持ちよくくらしたいですね」と話します。

趣味を楽しむ
「夢が広がる」スペースも。

設計段階で、中垣さんが希望されたのが「娯楽スペース」です。それが、部屋のなかにしつらえたワイドなカウンター。オーディオセットやカメラが置かれた趣味の空間です。ジャズを聴いたり、カメラの手入れをするほか、「これからここで何をしようかと考えるのが楽しい」と話します。
車いす生活では家で過ごす時間が長くなりがちなので、くつろげることが大切です。娯楽スペースに加え、眺めのよいリビングダイニングもリラックスできる場所です。天井が高く伸びやかな空間は、開口部もたっぷり。窓から太陽の光が注ぎこみ、春には山桜と緑の樹木が織りなす風景を望めます。以前の母屋は、反対側の斜面を向いていたので、「桜がこんなにきれいだったとは知らなかった」「これほど景色が違うなんて!」とご夫妻は驚いたそうです。
大きな開口部から出入りできる、広いサンデッキもポイントです。デッキに出て心地よい風を直接感じたり、ひなたぼっこをしたり、本を読んだりとのんびりと過ごせます。防犯のため、開口部には電動シャッターを設けました。リモコンでシャッターのスリットを開閉でき、防犯性をキープしながら風を通すことも可能です。

新居のなかに、
昔の面影を映し出して。

ご夫妻、お母様、お嬢様が一緒にくらす中垣家。ご家族が集まる場所とともに、一人の時間を持てる居場所も確保しました。お母様の部屋にはミニキッチンを設け、お父様との思い出の込もった母屋の建材も取り入れています。透かし彫りが施された欄間や、ノミの削り跡が独特な日本古来の加工技術「名栗(なぐり)」の建材も再利用。「母屋の面影がところどころにあって楽しい」と中垣さんは微笑みます。新築でありながら、さりげなくちりばめたディテールで家の歴史を受け継いでいます。

ここに、家族みんなが集まって
楽しめたら。

バリアフリー住宅にくらし始めて約1カ月。これからどんな過ごし方を思い描いているのでしょうか。
「独立した息子の一家も一緒に、家族みんなで集まる機会を増やしたいですね」とご夫妻。庭でバーベキューをしたり、お孫さんが遊びまわる様子を眺めるのが楽しみといいます。
そして、中垣さんが目指すのは仕事復帰。間もなく専用の自動車が届くので、通勤や外出がしやすくなり、行動範囲がぐんと広がります。草木の芽ぐむ春、新しい住まいで、ご家族の新しいくらしが本格始動します。

なだらかな傾斜のスロープは安全性を考慮。この先に屋根付きのスペースがあり、天候に関わらず自動車に乗り降りできます。

玄関に、上着をかけるハンガーパイプと靴箱を設置。どちらも、車いすから手が届く位置にあります。

玄関ホールは広々。車いすは屋外用と室内用があり、帰宅時と外出時にここで乗り換えます。

作業しやすい高さの引き出し式アイロン台。向かい側にクローゼットがあり、服をしまうにも便利。家事の「時短」に役立ちます。

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